壊死した細胞を取り除く「マゴット治療(セラピー)」
マゴット治療(セラピー)という医療技術があります。
これは、血液循環が止まったり糖尿病の症状、または火傷などで体の一部が壊疽してしまった際に、壊疽した部分だけを取り除く治療法です。
マゴットとは平たく言えばウジのこと。つまり、壊疽箇所にウジを投入し、死んだ細胞を食べてもらうのです。
ウジはハエの幼虫ですし、腐敗物にも沸くので不潔と思われがちですが、マゴット治療に使うウジは無菌状態で育てられたものを用いるので衛生面では安心です。
患部に放したウジは壊疽した細胞だけを食べ、健康な細胞を食べることはないので正確に患部だけを治療できますし、副作用が起きるような薬品を使うこともないので成功率は外科手術よりむしろ高いと言えます。
この治療法は昔から世界中で行われており、一部の原住民などの間では常識となっていたようです。
日本でも戦時中、負傷した兵士の傷が、ウジが沸いた部分のほうがそうでなかった箇所より治りの早いことが確認されました。
近代に入ってからは抗生物質などの薬剤の進化により下火になりましたが、副作用などが問題になってきている今、改めて注目されている治療法です。
Written by fujii on 8月 1st, 2011 with
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